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某ベンチャーのバリバリの役員と話していて、その人は経歴も実績も稼働量も人格もすごくて尊敬する人なのですが、

「ずっとロジカルにやってると何故かどんどんつまらなくなる」

という話で盛り上がりました。


どうしてか考えてみると、ロジックは突き詰めれば答えにたどり着くので、ロジカルにすすめた究極に待っているのはつまり「標準化」だからなのかなと。


プロデューサー的役割を求められる時の決まり文句として、「面白いことを仕掛けてほしい」と言われることがあります。『面白いこと』、と『標準化』は対極にあるので、つまりはロジック外の、市場の期待値の斜め上をいく何かをもとめられるわけです。


ここでの肝は、『市場の期待値の斜め上』というところで、別に奇想天外なことを求められているわけではないということ。


プロデュースの真髄は、マーケティングコストを限りなくゼロに近づけること。だから「優秀なプロデューサーは最強のマーケター」なんだと言われたことがあるのですが、精度の高いプロデュースはマーケットを知り尽くした上でしかできないというのが私の持論です。だからこそ、市場を理解した上で、斜め上に攻めなくてはいけない。


前職で、toC事業とtoB事業の一番の違いはなにかというと、「答えがあるかないか」だと教わったけど、要はコンシューマーは自分が欲しいものなんて顕在的には理解してないというのが真理で、数字やロジックのみでは潜在的欲求をあぶりだすのは難しいのだと思うのです。(もちろんAIが発達すればそんなことも容易になるのかもしれないけど)


プロデュース事業をやる上で大事にしているのは、「8割のマーケティング思考」と「2割の狂った発想」。この、2割を思いきり狂えるか、でプロデュースの力量が計られるのだと思います。


これからもがんばって狂いたいと思います←


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